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小児のピロリ菌感染・除菌

小児とピロリ菌

小児期のピロリ感染の現状と病態

 

 

≪感染率≫

●ピロリ菌の感染の多くは小児期、特に乳幼児期に成立します。
●日本における健常小児のピロリ感染率は約3〜10%と言われています。

 

≪感染経路≫

約80%は家庭内感染(母子感染70%、父子感染10%):離乳食時の口移しや食べ物を口腔内で冷やす行為などで感染。その他兄弟からの感染もある。
●残りの20%は家庭外感染;保育園での他児からの感染(嘔吐物、糞便など)、障がい者施設での感染。

 

≪症状≫

●ピロリ菌に感染している小児のほとんどは無症状です。

 

≪ピロリ感染による小児の病気≫

●胃炎(結節性胃炎/非結節性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などです。
●小児のピロリ菌による胃がんの報告はありません。

 

≪小児のピロリ菌の検査方法≫

 

感染診断(ピロリに感染しているか検査する)

●内視鏡を用いない検査が中心。

 

●尿素呼気試験は呼気の採取やうがいが出来ないと検査できないため、乳幼児には難しい。呼気の採取やうがいが出来る子であれば検査の精度自体は高い。

 

便中ピロリ抗原検査は便を採取出来れば検査可能。精度は高く(感度、特異度ともに高い)、全年齢で検査可能。

 

●抗ピロリ抗体検査は血液採取または尿の採取で行うが年少児(10歳未満)では感度が低いものもあり、偽陰性となる可能性あり、単一検査としては好ましくない。また、母からの移行抗体やγグロブリン投与後は偽陽性となることがあります。

 

除菌判定(ピロリ治療後に除菌できたか判定する)

●尿素呼気試験または便中ピロリ抗原で検査するのが良い。

 

≪小児の除菌方法と適応≫

 

適応

現疾患がピロリ菌が原因と思われる場合。
例えば胃潰瘍・十二指腸潰瘍、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、再発を繰り返す鉄欠乏性貧血は治療法の一つとしてピロリ除菌が考慮されます。
また消化器症状に対し内視鏡検査が行われ、ピロリ陽性の慢性胃炎と診断された場合、
@本人や両親が希望する。
A胃粘膜の萎縮を認める。あるいはB胃がんの家族歴を有する場合は除菌の適応になります。

しかし除菌により症状が改善するか否かは分かりません。

 

わが国でも海外でも現在のところ無症状で疾患のないのピロリ陽性小児に胃がん予防のために除菌を積極的に勧めることはしていません。

 

 

除菌療法の実際

 

●ピロリ除菌の小児指針では除菌対象年齢を原則的に5歳以上としています。
その理由は除菌後の再感染率が高い、ピロリ感染は小児期のアレルギー疾患の発症を抑制する可能性があるためです。
しかし蛋白漏出性胃症や消化性潰瘍を反復するなど除菌治療が必要と判断された場合では5歳未満でも除菌治療が行われています。

 

 

★ただし、除菌治療に関する添付文書では「小児等への投与:小児等に対する安全性は確立されていない(使用経験が少ない)」となっており、治療を行うな場合には保護者の方の十分なご理解と同意が必要となります。

 

 

●除菌薬の種類や投与期間は基本成人と同じです。用量は成人量を最大量として、体重に応じて調節します。

 

当院では小児のピロリ検査・除菌の相談は出来ますが、実際の検査・除菌はしておりませんので、ご紹介となります。

 

 

医療法人社団 正芳会 細野医院 

〒502-0814 岐阜県岐阜市福光西3-9-13

電話058-233-6620 FAX058-233-9790

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