ピロリ菌がいるとわかったら
除菌を勧められた、または除菌したい。
ピロリ菌が陽性であり、除菌適応の場合、除菌には3種類の薬を1週間内服します。
★現在使用されている薬は?
初めて除菌する場合(一次除菌)は潰瘍の薬(プロトンポンプ阻害剤)一剤と二種類の抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)の三種類です。
以前はこの薬にて約90%が除菌に成功していたのですが、最近ではクラリスロマイシンに対する耐性菌の出現で、除菌成功率が下がってきています。
現在一次除菌の成功率は70〜80%と言われています。
一次除菌
プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+クラリスロマイシン 7日間
★一次除菌で失敗になった場合(ピロリを退治出来なかった場合)は?
クラリスロマイシンをメトロニダゾールという抗菌薬に変えた二次除菌を行います。二次除菌では90%以上の確率で除菌が成功します。
二次除菌
プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+メトロニダゾール 7日間
保険適応は以上の二次除菌までとなります。
★二次除菌を行っても退治出来なかった場合は?
ピロリ菌が今までと同様に住み続いていることになります。
基本は定期的に胃カメラ検査をしていれば、胃がんが見つかっても早期であることが多く、生命を脅かす事はありません。
★2次除菌失敗したが、どうしても除菌したい!!
現在三次除菌、四次除菌ありますが、保険適応外で自由診療(自費:10割支払い)となります。
なぜか?
研究レベルで全国的に薬が決まっていないためである。
三次除菌処方例
1:プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+シタフロキサシン7〜14日間
2:プロトンポンプ阻害薬+メトロニダゾール+シタフロキサシン7〜14日間
3:高用量プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン14日間
当院にて3次除菌の相談、除菌可能です。
ピロリ菌の検査と治療は、ピロリ感染性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃マルトリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がん内視鏡治療後の患者さんだけに保険診療が認められています。
ピロリ菌が陽性だった場合は、毎年定期的に必ず胃内視鏡を受けることが大切です。除菌をした場合でも、残念ながら、胃がんのリスクが全くなくなるというわけではなく、毎年胃内視鏡検査を受け、もしがんができたとしても早期に発見し治療することが何より大切です。
医療法人社団 正芳会 細野医院
〒502-0814 岐阜県岐阜市福光西3-9-13
電話058-233-6620 FAX058-233-9790
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